水文環境シミュレーション

担当:近藤昭彦

“水文”とは水の循環、“環境”とは人と自然が相互作用する外界、“シミュレーション”とはこの世の中を観察する手法です。三つあわせると、地球上における水循環と人の活動の相互作用をシミュレーションを通して観察するということになります。シミュレーションというと数値モデルを思い浮かべることが多いと思いますが、アスリートが試合前に状況を頭の中で思い浮かべることもシミュレーションではないでしょうか。水を通したこの世の有り様を観察し、理解することをこの講義の目的とします。
【第1話】シミュレーションとは?
【第2話】環境とは何か
【第3話】水と食料
【第4話】水と植生
【第5話】シミュレーション入門

【第1話】シミュレーションとは?

講義資料(PDF)

いろいろなことを話しました。わからないことがあったら質問をください。
モンゴル高原における草本植生のリモートセンシングについては手前味噌の論文には下記があります。
 ①近藤昭彦・開發一郎・平田昌弘・アザヤドルゴスレン(2005):モンゴル草本植物のフェノロジーとバイオマスの年々変動.沙漠研究、14(4)、209-218.
 ②平田昌弘・岸川沙織・近藤昭彦・山中勤・開發一郎・ダムディンバトムンフ・本江昭夫(2009):モンゴル高原中央部における植物の生育に影響を及ぼす自然環境の諸要因の分析.沙漠研究、19(2)、403-411.
 ③布和宝音・近藤昭彦(2015):衛星リモートセンシングによる内モンゴル自治区における2000年以降の植生変動とその要因解析.沙漠研究、24(4)、367-377.
 ④布和宝音・近藤昭彦・崔斐斐・孫バイ・沈彦俊(2014):統計年鑑から見た中国内モンゴル自治区の2000年以降の土地利用状況.沙漠研究、23(3)、101-108.
 ⑤崔斐斐・近藤昭彦(2014):東アジアにおける黄沙の発生と地表面状態の関係.沙漠研究、23(3)、85-92

論文はJ-Stageで入手できます。ブラウザで論文のタイトルを入力して、検索するとPDFをDLできます。論文情報の検索についても学びましょう。

【第2話】環境とは何か?

講義資料(PDF)

講義名が水文・環境・シミュレーションですので、環境について知っておく必要があります。環境とは、人と自然が相互作用する範囲です(突っ込んだ定義は講義で)。中心に自分を置いてみましょう。どんな環境、すなわち自分が関係性を持つ範囲が見えますか。どんな世界(哲学的な意味での世界です)を観ているでしょうか。その世界で見えていないものはありますか。
次に、視点を自分の位置からずうっと引いて、あなたの環境の外側に視点を置いてみましょう(これもシミュレーション)。自分の世界はどのように見えますか。 どんな広がりをもっているでしょうか。あなたの世界の外側に広がる世界は見えますか。そこでは、どのような関係性があるのでしょうか。
こんなことを考えながら、世の中の有り様を観察する習慣をもつと、だんだん世界の様子が見えてくるのではないかな。 いろいろなことを学びたくなるのではないかな。

コメント、補足


【第3話】水と食料

講義資料(PDF)

コメント、補足

WEB上にある文章は信頼できる機関が発行しているものか、確認しましょう。シンクタンクの文章は、特定の主義、主張に基づくものもあります。単に受け入れるのではなく、同様の課題に対する異なる主張もあるのかどうか、探索してみると良いでしょう。学術論文は査読制度により質が保証されている文章ですので、信頼することが前提の文章です。J-STAGEに登録されている学術論文を探索する方法も学んでください。

【第4話】水と植生

講義資料(PDF)


【第5話】シミュレーション入門

講義資料(PDF)

講義資料(PDF)


 近藤の連絡先は kondoh@faculty.chiba-u.jp(半角にしてください)