チーム千葉大学−川俣町山木屋後方支援チーム
このページは近藤研究室の活動の紹介です。福島支援−チーム千葉大はこちらをご覧ください。

川俣町山木屋地区中心部(2013年5月5日撮影)。典型的な阿武隈の里山。そこに日常の暮らしはない。

地域からの声 活動報告 提言・アピール・動静 学会・講演会 報告書・記事 リンク

 この5年間でやってきたことを纏めました(2016年3月)。

農村計画学会34巻4号(2016年3月)論考「里山の放射能汚染の実態と復興-放射能汚染の実態と復興への課題-」

 文明の災禍により、広域放射能汚染が現実となり、暮らしの突然の途絶、強制された人と自然の分断が生じ、5年が経過しました。この間に福島、山木屋に通いながら考えたことを農村計画学会誌に論考として纏める機会を頂きました。2015年度は川俣町山木屋地区除染等検証委員会委員として報告書を作成する役割を頂きました。これで少しは山木屋地区の将来に対する思いは表明できたかも知れませんが、現実の前では遠吠えに過ぎないのではないか。自己満足しているつもりは全くありませんが、これからどうしたらよいのだろうか。福島からはるか離れた場所で何もせずに悶々としている自分が情けない限りです。

 印刷版をご希望の方は近藤まで連絡ください。お送りいたします。

日本学術会議からIAEAによる2006年の報告書「チェルノブイリ原発事故による環境への影響とその修復:20年の記録」邦訳が公開されました。
日本語訳はスウェーデン国立スペース物理研究所の山内正敏先生のご尽力、リーダーシップのもと、多くのボランティアの方々により進められました。訳自体は2011年にはできていたのですが、権威によるオーソライズに時間がかかり、正式は公表は2013年3月25日になりました。仮訳した文書は私訳として川俣町にお届けしてはいたのですが、わかりにくかったと思います。今回体裁が整いましたので、改めて参考にして頂ければと思います。

平成25年度除染技術実証事業に採択されました。課題は「無人ヘリによる超低高度計測による空間線量率マップの作成とハイパースペクトル技術による植生・土地被覆現況図の作成」。山木屋地区における山林域も含んだ高空間密度の空間線量率マップの作成を目指しています。<終了しました。報告書はこちら

今届けたい 地域からの声

購読している朝日新聞の記事を書き留めようとしましたが、首都圏版ですので福島に関わる記事は多くありません。福島に行ったときは必ず福島民友を買いますが、首都圏とは比較にならない量の原子力災害に関する記事があります。すべてをフォローすることはできませんが、今現在苦しんでいる方々がおり、首都圏に住む我々と関係する事象による苦しみであることを意識してほしいと思います。

活動報告

提言・アピール・動静

国の施策に関する動静

原子力災害被災地の里山の汚染対策に関するアピール 2012年9月9日

日本緑化工学会・日本景観生態学会・応用生態工学会3学会合同大会(ELR2012)において研究集会を開催するとともに、日本緑化工学会において表記のアピールが採択されました。小林達明先生のご尽力によるものです。里山の放射能対策を推進していきたいと思います。

野田首相が出席した同窓会で千葉大学山木屋後方支援チームとして下記の文書をお渡ししました(2012年1月3日)。

学会等における講演・主張の記録

大きな問題を眼前にして、我々は大学における研究者として“役に立ちたい”と思う。“役に立つ”とは関係性の中で役割を果たすということ。研究をやっていればいずれ社会の役に立つという主張は無責任と紙一重。“現在”が大切であり、問題の解決が共有すべき目的である。協働の中で科学の役割は一部に過ぎないが、それを謙虚に受け入れて、関係性を保ちながら持続的な活動を行うことが我々のできることだと思う。

日本地理学会で福島における成果を発表しました 2014年9月20,21日富山大学

日本学術会議公開シンポジウム 東日本大震災を教訓とした安全安心で持続可能な社会の形成に向けて」2014年9月7日学術会議講堂

農村計画学会2014年度春期大会シンポジウム「東日本大震災と農村計画学会─震災後3年の復興・生活再建の課題・成果・深化の展望─」  2014年4月12日東大弥生会館

日本地理学会福島大会「たたかう地理学」 (2013年9月29,30日)

IGU(国際地理学連合)京都地域会議「Current Situation and Future Perspective on Radioactive Contamination in Fukushima Evacuation Zone - A report from Yamakiya -」 2013年8月8日

日本地球惑星科学連合大会2013スペシャル・レクチャー「地球人間圏科学における問題の理解と解決−福島からの報告− “問題の共有”と“問題の解決の共有”」 2013年5月24日

日本地理学会春季学術大会:「空間線量率の空間分布から推定される放射性物質沈着時のプルームの動態」 2013年3月29日

ちかすいネット「阿武隈の広域放射能汚染地域で考える社会と科学技術の関係」−“問題の共有”と“問題の解決の共有”− 2012年11月17日

千葉大学戸定祭ポスター展示 2012年11月3-5日

SKIL講演会「阿武隈の広域放射能汚染地域で考える社会と科学技術の関係」 2012年10月19日

日本地理学会秋期学術大会:「阿武隈山地の広域放射能汚染地域における空間線量率の時空間変化」 2012年10月2日

「里山流域単位の除染を目指したGIS整備」 2012年9月8日

東京農業大学で開催された日本緑化工学会・日本景観整体学会・応用生態工学会3学会合同大会(ELR2012)の研究集会「原子力災害被災地の生態再生(T)−里山ランドスケープの放射能と除染−」において講演し、様々な有益なコメントを頂くことができました。現在は非常事態であり、問題を解決するために新しい考え方が必要ですが、なるべく早く提案していきたいと思います。

G空間EXPOシンポジウム「地理学から提言する新しい国土」 「広域放射能汚染災害に対する地理学者の役割」 (2012年6月23日)

月刊地理9月号に原稿が掲載されました。原稿はこちらをご覧ください。

日本地球惑星科学連合大会「放射能環境汚染と地球科学」セッション「福島県、阿武隈山地における放射性物質の空間分布の特徴」 (2012年5月24日)

地理学では“分布”を明らかにし、それがランダムでなければ何らかのメカニズムがあると考えます。広域の空間線量率の分布から推定できることについて述べましたが、セシウムの移動について研究者間で十分なコンセンサスができていないことがわかりました。雨樋の下が高い、といったホットスポットの形成からセシウムが動いていることは確かなのですが、流域スケールでは空間線量率の分布は沈着時の特徴を残していると考えられます。ミクロにみると動いていても、マクロな視点では空間線量率の分布が大きく変わるほどには動いていない。フィールドにおける現象を理解するには、現象と時間・空間スケールの関係を理解することが重要です。あまり動いていないということを前提に、長期にわたる放射能とのつきあい方を考えることができないだろうか。

2012年3月28日 日本森林学会大会(宇都宮大学) 「川俣町山木屋地区における住民による森林・農地除染と再生計画に向けた放射能調査」(予稿集)

2012年3月28日 日本地理学会春期学術大会シンポジウム<震災と地理学>(首都大学東京) 「放射能汚染と地理学」 (予稿集)

詳細放射能汚染マップを作成する必要性について述べましたが、この一年間で試みた簡易測定法の説明が十分でなかったため、マップ作成のフィージビリティーの主張が弱かったかも知れません。雪融け以降の実践で示したいと思います。時間切れで説明できなかった最後の2枚、特に27枚目のシートについては、その意味について皆さんと議論したいと思います。28枚目はディスカッションの中で若干触れましたが、主張は不十分だったような気もします。引き続き、主張していきたいと思います。

2011年11月14日 千葉大学けやき会館 「放射能汚染地域の復興に向けた 地域と千葉大学の協働」

2011年11月5日 千葉市科学館主催市民講座(千葉大学) 「福島を忘れない−近代文明の中の暮らし−」

2011年10月25日 市川市教育会館 「福島を忘れない−近代文明の中の暮らし−」

2011年9月23日 日本地理学会秋期学術大会(大分大学) 「福島第一原発事故によって拡散した放射性物質に起因する空間線量率の分布の特性」  (予稿集)

報告書、記事等

日本地球惑星科学連合ニュースレターJGL 2013 No.3(8月)「地球人間圏科学における問題の理解と解決−福島からの報告−」

「広域放射能汚染に対する地理学者の役割」 月刊地理2012年9月号「地理学から提言する新しい国土」

東電福島第一原発事故後の一年と数ヶ月で考えたことを纏めることができました。あとは具体化に向けた提案が課題です。

農村計画学会における東日本大震災報告−農村計画学会大震災復興特別委員会−

福島の現状は知って頂くこと、忘れないことが何より大切だと思います。そのためできるだけ発信をして行かなければならないと思います。問題の大きさ、深刻さの前に、気後れ、恥ずかしさもありますが、機会を頂いて執筆をした結果を発信したいと思います。

畜産の研究(口絵) (2012年新年特大号)

畜産の研究、第66巻、第1号「東日本大震災下の動物たちと人間の記録」において「東電福島第一原発事故による飯舘村および周辺地域の放射能汚染の現状」と題して寄稿しました。

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