千葉市民講座

日時:2012年11月7日 10:00〜12:00
会場:千葉市文化センター5階セミナー室

−地球の変動を探るー
宇宙から見る地球環境
−ひとと自然の関係を俯瞰する−

近藤昭彦

環境とは、人(および生態系)を取り巻き、相互作用する外界すべてを意味する。人のいない環境は単なる自然に過ぎない。環境問題は人と自然の関係に関する問題なのである。近代化の100年、特に最近の数十年間は人間の自然に対するインパクトが極めて強大になった時期である。地表面の状態は大きく変化したが、その変化を人工衛星は記録する。人工衛星による地球観測(リモートセンシング)は1960年のタイロス衛星(米国)によって始まったが、1972年のランドサット1号(米国)以降、地形や土地利用が見える詳細な地球観測が可能となった。陸域の高空間分解能の観測データは既に40年以上の蓄積があり、この期間は人間活動が強大になった時期にもあたる。衛星が記録した地表面の変化から様々な人と自然の関係性を俯瞰することができる。地球スケールの変化、地域スケールの変化、それぞれ背後に人と自然の関係性がある。講義では複数の事例を取り上げ、背後にある地域の事情について説明する。たとえば、熱帯林の減少と日本人の暮らしの間にはどんな関係があるか。関係性がわかると熱帯林を守るためにはどうしたら良いかがわかる。環境問題はテレビを消したとたんに消えてしまうわけではない。問題の解決は困難かも知れないが、私たちにも関係があるということを意識することでほんの少し前に進むことができる。それは私たちの生き方、どんな社会を創りたいかという意識につながり、地球社会の未来とも関係する。

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