International Asia-Pacific Regional Workshop of International Academy Panel(IAP) on Water Security & Groundwater Sustainability

アカデミアサミットの後は中国科学院地理科学与資源研究所で開催された表記のワークショップに出席してきました。IAPはれっきとした国際組織なのですね。

写真の中の出席者はポーランド、ロシア、ブラジル、マレーシア、フィリピン、日本そして中国からの参加です。日本からの発表は2件ですが、実は二人とも中国人で、日本人は私一人。長岡技科大の陸さんと園芸学部の唐さんですが、二人とも二十年以上日本に住んでおり、日本の代表として十分資格ありです。

たまたま参加したワークショップですが、写真の中に千葉大学関係者は三人います。私と唐さんと、中山大学の陳教授。筑波大学関係者も三人ですね。私と唐さんと地理研の宋教授。劉昌明院士は千葉大に半年滞在したことがありますし、その他にも二人は千葉大学に来たことがあります。

なんでこんなことを書くかというと、千葉大学も北京事務所を設立し、昨年は同窓生を集めてイベントをやったそうです。千葉大学を核にした関係性は大切にしていかなければなりません。

さて、ワークショップでは中国の水問題についていろいろ知ることができました。しかし、そろそろ“問題の共有”ではなく、“解決の共有”に進まなければならない時期なのではないだろうか。解決を目指すと純粋科学の役割はどんどん相対化していかざるを得ません。

北京の水問題は予断を許さない状況にあると思います。“科学”も新しいパラダイムを獲得しないと社会から取り残されることになりかねないと感じています。


近藤昭彦