令和6年度水文・水資源学会功績賞
隠者のつぶやき-功績賞を頂いて
原稿
2024年9月の水文・水資源学会総会において功績賞を受賞しました。原稿を書かなければならなくなり、なんとか書き上げて提出しました。 すこし恥ずかしい内容ですが、そこには研究エリートに対するルサンチマン的な感情もあることは否定できません。でも、それが地域志向を促し、新たな領域に踏み込むきっかけにもなったと思います。定年後の行き方を見つけることができたともいえますが、歳をとると身体が動かなくなるのがつらいものです。
内容はこれまで書いてきたことと同じですが、まだ批評は受けていません。今後どのような評価がでるか、あるいは忘れ去られるかはわかりませんが、行き方、生き方としてはなかなか良い方向性なのではないか。ただし、鴨長明のように中途半端で終わってしまうかもしれません(「方丈記」が有名になるのは後世になってから)。それでもまったくかまわないのですが、死ぬまでは世の中を観察し、考えていきたいと思います。
鴨長明が中途半端なやつだというのは近藤の解釈ですが、運が悪かったという言い方もできるかも知れません。しかし、人付き合いがヘタだった、空気を読まなかった、というのはありそうです。なんか、自分に似ている、いや自分が似ているようなので長明ファンなのですが、鴨長明が不幸だったかというと、そうでもないのではないか。鴨長明は仏教者ですので“ひとり”でいても“ひとり”ではない、すなわち、阿弥陀様と一緒にいるという感覚は人生に充足感を与えていたのではないか。そんな時代だったような気がします。現代は...。